ナラ枯れ2022年8月の状況
長房緑地保全地域におけるナラ枯れ調査は初めてナラ枯れを確認した 2020 年 8 月に 1 回目を実施、2021 年 8 月に 2 回目を行い、2022 年 8 月は 3 回目の調査になります。
ナラ枯れはカシナガのアタックによって春から始まります。秋までにナラ枯れが更に進行し、現在の “一部枯れ” が “全枯れ”となることもありますが、他の緑地保全活動との兼ね合いもあり、最も目視しやすい 8 月に例年調査を行っています。
1: 2022 年 8 月調査結果
新規ナラ枯れ件数の変移
2020年8月 | 2021年8月 | 2022年8月 | |
全枯れ | 40 | 182 | 45 |
一部・半枯れ | 13 | 4 | 4 |
合計 | 53 | 186 | 49 |
2020年との比較 | 1 | 3.5 | 0.9 |
2022 年8月に調査したナラ枯れの概要
- 新規ナラ枯れの発生数は 2021 年に比べ大きく減少し、2020 年の株数以下まで減少した。
- 2020~2021 年に “一部枯れや半枯れ”で止まった株でも 2022 年 “全枯れ” まで進行した例が複数確認された。
- カシナガは全枯れとならない限り何年も同じ株にアタックする。
- 2022 年は直径 25 センチ以下の小~中径木もアタックされた。
- 保全地域ではカシナガトラップの設置、アタックされた株へのシート巻き、全枯れ株の伐採等を実施
それら対策の相乗効果によって新規ナラ枯れが減少した可能性がある。