ウスバシロチョウ
城山手の蝶について、「親林の会」会員のYさんから写真と解説をいただきました。
ウスバシロチョウは原始的なアゲハチョウの仲間で、ウスバアゲハともいわれます。
このチョウの幼虫の食草はムラサキケマンですが、今頃の季節に母親である雌はムラサキケマンの近くの小石や枯葉に卵を生み付けます。卵はそのままの状態で翌年の春4月頃になってやっとふ化し、小さな幼虫は春に芽吹いたムラサキケマンを必死に探し求めます。幼虫は、ふ化から約1か月の間に大急ぎで成虫になり、交尾をして、雌は卵を産んで、その短い一生を終えるのです。
このチョウは長い長い氷河期を生き抜いてきており、その生態は、一年の大半が雪と氷に地面が覆われていた当時の気候を忍ばせるものです。
普通チョウが活発に飛べるのは気温が25,6度以上にならないとダメだといわれています。このチョウは、飛ぶ時はふわりふわりと実に緩慢な飛び方をします。氷河期のまま進化が止まり、緩慢な飛び方しかできないのでしょうか。でも驚かすとかなりのスピードで逃げます。現在日本では北海道、本州、四国に分布しています。
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コメント
始めまして 同じく城山手の住民の高一です
僕は、蝶に興味がありまして、陵東公園などで採集をしております。高尾山にも近いしひょっとしたらウスバシロチョウならば城山手にもいるかもと思っているのですが、いまだに見たことがありません。
よろしければ、発見した日、場所など詳しく教えてください。
投稿: タナゴもどき | 2007/05/20 15:41
タナゴもどきさん
コメントいただいていたのに気がつかなくて季節が変わってしまい、すみませんでした。
この記事の写真をくれた親林の会のYさんに伝えておきました。
投稿: 管理人 | 2007/07/22 09:16
私も50年以上も前、中、高生の頃、北海道でチョウの採集と飼育をしていましたが、その後は全くチョウとの関わりを中断していたのですが、4年ほど前に城山手の住民となり、時間にゆとりがでてきたので、最近になってチョウの撮影記録を始めました。
ところでウ、スバシロチョウについてのご質問ですが、①発見撮影日、時・・2007年5月10日(午前11時17分) ②場所・・城山手の住宅のすぐ側の八王子長房緑地保全地域内の山城川沿いの場所です。ただし、写真4枚のうち白い翅を広げているのが城山手で撮影したもので、その他の3枚は八王子の城山の麓で撮ったものです。
私の方から貴君への質問ですが、この近くにはどんな種類のゼィルスがいるのですか?教えていただければ幸いです。
投稿: Y.松年 | 2007/07/22 10:30
お詫びと訂正
文中ゼイルスとなっている部分は正しくはゼフイルスですので訂正いたします。
Y.松年
投稿: Y.松年 | 2007/07/22 10:59
ありがとうございます。
まだまだ身近なところにウスバシロチョウはいるんですね。
ゼフィルス????って感じだったので学校の先生に教わってきました(笑)
城山手ではルリシジミを捕まえたことがあります。
投稿: タナゴもどき | 2007/07/23 23:20